§76. ハニカム上のテキスト

 人目を引くテキスト効果を作成したいことがあろうかと思います。そのような時、役に立つチュートリアルです。様々な所で使用されている六角形の網目状構造物をハニカムと言います。ここではハニカムパターン作成後、その上に文字を乗せてみます。Adobe Tutorialsのサイトから How to create an impressive-looking text effect を参照してGIMPで実践しています。

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     完成画像。

Step1-3 塗りつぶした背景。

Step 1

 背景の塗りつぶし。

    1/ 新しい画像を作成します。本家では、1920×1200pxで実行していますが、ここでは640×400で作成します。

    ファイル>新しい画像

    サイズ=640×400
    背景=白

    2/ 描画色を変更します。

    描画色=353430(HTML表記)

    3/ 背景レイヤーを描画色で塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

Step2-6 レイヤーモード変更後のハニカム。

Step2-6 部分。

Step 2

 ハニカムの作成。

    1/ ハニカムの画像は検索すれば山とありますし自作してもよいのですが、ここではGIMPのScript-Fuを使用します。GIMP Plug-in Registryのサイトから、hexgrid.scmをダウンロードし、GIMPのScriptsフォルダにコピーしてください。保存先のパスは、GIMPのメニューから、編集>環境設定>フォルダ>スクリプト と進めば右側ペインに表示されています。スクリプトをコピー後、GIMPを再起動、もしくは、フィルタ>Script-Fu>スクリプトを再読み込み で利用可能になります。

    2/ 背景レイヤーの上に、新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Honeycomb
    背景=透明

    3/ 描画色を変更します。

    描画色=959595(HTML表記)

    4/ Honeycombレイヤーを描画色で塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

    5/ ハニカムを描画します。Honeycombレイヤー選択状態で、ダウンロードした hexgrid.scm スクリプトを適用します。

    フィルタ>下塗り>パターン>Hex Grid

    設定:
      Length of Element=3
      Line Width=1
      色=ffffff(白)

    6/ Honeycombレイヤーのレイヤーモードを変更します。

    レイヤーモード=オーバーレイ

Step3-3 ハニカムの周囲をぼかす。

Step 3

 ハニカムの周囲をぼかす。

    1/ 描画色と背景色をDefault(描画色=黒、背景色=白)に戻します。

    2/ Honeycombレイヤーにレイヤーマスクを追加します。

    Honeycombレイヤーを右クリック>レイヤーマスクを追加

    レイヤーマスクの初期化方法=完全不透明(白)

    3/ Honeycombのレイヤーマスクをクリックした後、ブレンドを適用します。

    設定:
      不透明度=50.0
      グラデーション=描画色から背景色
      反転=チェック
      形状=放射状
      グラデーションの適用方向=中央から右端

Step4-3 中央を強調。

Step 4

 ハニカムの中央を強調。

    1/ Honeycombのレイヤーマスクをクリックした後、楕円選択ツールで中央に楕円の選択範囲を作成します。大きさは任意ですが、作例では、楕円中心をイメージの中央におき、幅=366、高さ=282 で実行しています。

    2/ 楕円の縁をぼかします。。

    選択>境界をぼかす

    ぼかしの量=30

    3/ 描画色を白に変更し、Honeycombのレイヤーマスクにブラシを走らせます。

    ブラシ=Circle Fuzzy (19)

Step5-5 回転されたテキスト。

Step 5

 テキストの入力。

    1/ 任意のテキストを入力します。

    作例では、以下のフォントを使用しています。

    Century Schoolbook L Bold Italic
    Rotund Outline BRK
    Superfly

    2/ 入力したテキストを統合します。

    各テキストレイヤーを右クリック>下のレイヤーと統合

    3/ 統合されたテキストレイヤーから選択範囲を作成します。

    統合されたテキストレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    4/ 統合されたテキストレイヤー選択状態で、選択範囲にブレンドを適用します。

    設定:
      グラデーション=Golden
      形状=双線形
      グラデーションの適用方向=中央から端

    5/ 統合されたテキストレイヤーを回転します。

Step6-2 選択範囲の作成。

Step 6

 テキストの立体化。

    1/ 統合されたテキストレイヤーから選択範囲を作成します。

    統合されたテキストレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    2/ 統合されたテキストレイヤー選択状態で、選択範囲にドロップシャドーを適用します。

    フィルタ>照明と投影>ドロップシャドー

    設定はDefault。

Step7-5 装飾物を追加して完成。

完成時レイヤー構造。

Step 7

 装飾。

    1/ 装飾用に幾つかのコンテンツを追加します。作例では、楽譜記号を用いました。

    作例に用いた音楽ブラシは、Deviantartのサイトからダウンロードしています。

    2/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=C Clef
    背景=透明

    3/ C Clefレイヤーにハ音記号ブラシを適用します。

    作例に準拠するのであれば、
    ブラシ=SS-music.abr-004

    4/ C Clefレイヤーの不透明度を変更します。

    不透明度=60

    5/ 2/から4/までを応用して、他のコンテンツを追加します。

    完成した実画像を以下に示します。

完成図(実画像)

ハニカムの代わりにテキストを使用したバリエーション。

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO